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小熊 廣美(OGUMA hiromi)

雅号 日々軌(ひびき)  墨アカデミア主宰

理念「 息…自らの心に従う 」

息

私にとって、書は心にある風景を描き出す簡素で直裁な表現手段である。
そして私は書に関わって、多くのことを学び得ていると感じている。
書は、アートとして捉えることの他に、文明の根源である文字を扱うことから生まれる詩歌をはじめとする文学や歴史、そして文房四宝や工芸などと融合し、書が人間の行為として重きを置かれた背景のなかで、東アジアでは今でも無意識のなかで精神構造の骨格を形成しているように思える。
そして書が、音楽と同じように一回性の時間芸術のなかに、意識したおもいは、息となり、背骨から腕、手へと伝導していく身体性が寄りそって成立しているものだと感じている。
そういう意味で、書は芸術をも内包した文化だと考えていて、時に主役、時にわき役にと、自在な存在となるのが書であるように思う。
書は書家の専売特許ではない。人それぞれにそれぞれの書があり、多くの人間の叡智と接しながら、上手く付き合えば最上の人間の行為の一つとなると考えている。

略歴

お習字を習うことなく高校生になって、憧れたのは、ボクサー牘蠅涼豊疥愿膰一の倒れても起き上がる執念と、図書館で見つけた臨書狎兒帖瓩亮蠹膠Χの書線。
手島右卿に教えを受けたくて日本書道専門学校入学。
右卿先生に学んだ同校漢字研究科受講後、デザイン会社などに勤務。
当時活動していたアジア文化研究所助成により会社を辞め、北京師範学院留学、中国各地の名碑を多く訪ねる。
帰国後、現場監督や塗装業、劇画原作、書道編集などの仕事に携わりながら、書家を目指し、国内ほかパリなどで個展を中心に活動してきた。
いま、書は芸術をも内包した文化である、という確信のもと、詩歌を愛し、和紙を漉き、書や日本画の解説や評論、子どもから大人までの書道教授、様々なワークショップをこなしながら、書はその人の価値以上にはならない、という魯山人の言葉を噛みしめながら、書と書の周辺に遊ぶ遊墨民を自認している。

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